ビデオに撮っておいた「A級順位戦 最終局」を見た。
今回も東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われたのだが、名人位挑戦とB級1組降級ににすべての対局が絡むということで、手に汗握る熱戦だった。
午前10時、一斉に対局開始。
まず終わったのが午後11時02分。
藤井猛九段と久保利明八段。途中まで藤井有利で進んでいったはずだったが、久保が執念の受けを見せて藤井が投了。
この時点で鈴木大介八段の降級が決定。
4日午前0時。
羽生善治四冠と森下卓九段の対局。リードを保ったまま森下を押し切った。羽生は名人位挑戦に大きく前進し、森下は降級となった。
この時点で久保と三浦弘行八段の残留も決定した。
午前0時29分。
谷川浩司九段と郷田真隆九段の対局。谷川は最後まで玉を動かさなかったらしい。郷田が投了。名人位挑戦は羽生善治四冠と谷川浩司九段のプレーオフに持ち込まれた。
午前1時すぎ。
眠気も襲ってくるが、鈴木大介八段が大熱戦のうちに丸山忠久九段を破った。その直後ぐらいに佐藤康光棋聖が三浦弘行八段を破った。
名人位挑戦のプレーオフは3月16日に行われる。
勝ったほうが4月から森内俊之名人と対局し、名人戦7番勝負を繰り広げていくのである。
ま、ここまで見てもらってもわかるように、対局が深夜にまで及ぶので長い。
そして、目玉と言えるのは、名人位挑戦ではなくて残留争いの対局。
A級とB級1班では収入の面とかいろいろと違いすぎる(わかってない)ので、かなり力が入るのだ。
第65期順位戦は、こういった順位で行われる。
この順位が残留争いにものを言うから押さえておいたほうがよい。
A級
1位:森内か羽生か谷川(名人戦敗退者)
2位:(プレーオフ敗退者)
4位:郷田真隆九段
5位:丸山忠久九段
6位:藤井猛九段
7位:久保利明八段
8位:三浦弘行八段
9位:深浦康市八段
10位:?(B級1組2位)
B級1組
1位:鈴木大介八段
2位:森下卓九段
本当にこの対局中継、忙しい。
5つを見てるほうも整理しながら見なければいけないだけつらいところ。
でも、見ちゃうということは、やっぱり気になっちゃうのかな。
前半の7局は対局者のスケジュールにあわせて行われるが、最後の2局は同日に5つの対局が行われる。
(ラス前は東京と大阪に別れるんだったかな)