A級順位戦。
10名の棋士で争っている。
名人戦の行われている最中から、この時期まで各棋士のスケジュールに合わせて熱戦が繰り広げられていますが、ラス前と最終局は他の対極結果に差し手が影響されてはいけないということで一斉に行われる。
特に最終局は「将棋界の一番長い日」と言われる。
A級順位戦を戦っている10人の中で1位になれば、「名人」に挑戦。
今年は森内俊之名人に挑戦。
しかし、9位、10位の下位2人はB1級に降級といういわゆる「残留争い」。
(B1級の上位2人が昇級)
この2つの要素が「将棋界の一番長い日」といわれる所以だろう。
持ち時間が長い(6時間)ということもあると思うが。
ここまでの成績と最終局の対局を。
△羽生善治二冠(6勝2敗、1位)−▲深浦康市八段(4勝4敗、9位)
▲藤井 猛九段(6勝2敗、7位)−△佐藤康光棋聖(4勝4敗、2位)
▲久保利明八段(5勝3敗、8位)−△丸山忠久九段(4勝4敗、4位)
△谷川浩司棋王(4勝4敗、3位)−▲鈴木大介八段(3勝5敗、6位)
▲三浦弘行八段(3勝5敗、5位)−△高橋道雄九段(1勝7敗、10位)
現在は混戦模様を呈しているようで、誰が名人位に挑戦するのか降格するあと1人がわからない状態となっている。
もう1人は10位の高橋道雄九段。
名人位挑戦者決定は羽生と藤井。この2人が佐藤・深浦に敗れると久保次第か。
楽しみにしておこう。
「将棋界の一番長い日」 3月4日 東京・将棋会館
解 説:森下卓九段
聞き手:島井咲緒里女流初段
司 会:村上信夫アナウンサー
衛星第2テレビの放送時間
3月4日 10:00〜11:00,16:00〜18:00,20:00〜22:30
3月5日 0:30〜1:30